お肌に潤いを与える食材!内側からの保湿で乾燥とは無縁のツヤ肌女性へ
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お肌が乾燥するとスキンケアを見直そうとしがちですが、内側からのケアも重要です。
外側からしっかり潤いを閉じ込める前に、身体の中から潤う食材を摂ることでお肌の乾燥は防ぎやすくなります。
お肌が乾燥すると、肌本来のバリア機能が低下します…。
潤いを維持するためにも、バリア機能を維持するためにも内側と外側からのケアは欠かせません。
今回は、肌に潤いを与える食材をお伝えいたしますので、ぜひご参考ください!
目次
私たちの身体は水分でできている
私たちの身体はさまざまな成分で作られています。
中でも特に重要なのは水分とタンパク質です。
体重で計算すると、身体の60%は水分でできています。
なんと新生児の場合は80%が水分!赤ちゃんのみずみずしさは、やはり見た目だけではないんですね。
女性の体内の水分量と役割
女性の場合はもう少し少なく、体重の55%が水分です。
体重50キログラムの女性なら、27.5リットルは水分になります。
身体の水分量は新生児の時が一番多く、乳児で70%、幼児で65%になります。
その後高齢者になると50%ほどにまで減ってしまいます。
また身体の水分の3分の1は、血液などの体液になって酸素や栄養分の運搬や、老廃物の排出に使用されます。
また新陳代謝の正常化のために、体液の状態を一定に保つためにも使用されます。
さらに細胞間質液に使用される水分もあります。
残りの水分は細胞の中に蓄えられます。
夏場、水分は大量の汗となって体温を一定に保とうとします。
身体の中の水分は実にさまざまな仕事を受け持っており、重要な役割を果たしているのです。
そのうちのごく一部は、日常的に汗として分泌されて皮脂と混じり、天然のモイスチャークリームである皮脂膜として乾燥から素肌を守ります。
また強固なバリアである角質層の下には体液がにじみ出してくる表皮や真皮層があり、角質層にまでうるおいが浸透していきます。
ここには細胞間脂質をはじめNMF(天然保湿因子)などが存在し、うるおいが充分に足りていれば自分の体内で作られる保湿成分やバリア機能によって、しっかり素肌は守られるのです。
冬場は意外と水分不足シーズン!白湯で水分補給を
しかし冬になるとのどが渇きにくくなり、水分補給を怠りがちになります。
逆に乾燥が強くなって肌から身体が乾燥しやすくなります。
寒くなると血圧が上昇し、水分を補給しないため血液がドロドロになりやすくなるのです。
冬でも1日1リットルの水分補給は必要です。身体を冷やすと基礎代謝が落ちるので、冷たいものは避けたいですね。
またコーヒーやお茶などカフェインをたくさん含むものは利尿作用があるため、水分を摂っても水分不足になってしまうことがあります。
そこで、白湯がおすすめです。温かいまま飲んでも、常温まで冷まして飲んでも良いでしょう。
温かな飲み物はお腹を温めてくれるので、身体が芯から温まりますよ。
冬の水分補給は1リットルほどの白湯を、1日に何度かにわけて少しずつ飲みましょう。
のどが渇いていなくても習慣として飲むようにしたいですね。
では、お肌に潤いを与える食材は一体どんなものなのでしょうか?
美味しく食べられ、お肌の潤いを維持してくれる食べ物にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
私たちの身体を作り出すタンパク質
女性はダイエットのため意外と不足しがちなのがタンパク質です。
タンパク質はいつでも重要ですが、乾燥する時期には特にしっかり食べておきたいですね。
タンパク質はアミノ酸に分解されてコラーゲンへ
私たちがお肉や卵、大豆製品や乳製品として食べたタンパク質は、一度消化されてアミノ酸となり、そこからさまざまな形のタンパク質に再合成されて身体の一部となります。
特に女性にとって、コラーゲンは重要なタンパク質ですよね。
タンパク質は人体の約18%を占めていますが、その中でもコラーゲンは3分の1と多くの比率を占めています。
真皮といわれるお肌のプルプル保水層を作り出していますが、お肌のコラーゲン量は7割も占めるほど多いんです。
さらに骨や血管、臓器などもコラーゲンが組成に関係しています。
いろいろな場所にコラーゲンは使われ、重要な役割を果たしています。
食べたタンパク質がアミノ酸に分解され、身体のタンパク質の3分の1を構成するコラーゲンに再合成されるわけですが、もちろんフェイススキンになってお肌をうるおしてくれるとは限りません。
コラーゲンが必要な場所はもっとたくさんあり、ずっと重要な場所もあります。
じゃあ化粧品で補えばいいかというと、そうもいかないのです。
化粧品が浸透するのはせいぜい角質層までで、その奥の奥にある真皮層までは届きません。
ましてや真皮層を形成するコラーゲンとしてプラスされることは無いのです。
アミノ酸をたくさん食べられる食材は?
人体を構成するタンパク質のもとになっているアミノ酸は20種類あり、中でも食べ物から摂取しなければならないものを必須アミノ酸と呼んでいます。
どんなアミノ酸がどのように結合してつくられるかによってコラーゲンの種類も異なり、何種類ものコラーゲンに作り替えられます。
そんなアミノ酸を豊富に含み、しかもお肌のうるおい成分としてヒアルロン酸の持続力を高くする保水成分、コンドロイチンもたくさん含んでいるのが、海藻です。
タンパク質といえば鶏肉や豚肉、魚・鶏卵・牛乳などが代表ですが、実はアミノ酸は海藻にもたくさん含まれているんです。
海藻にはアミノ酸がたくさん含まれています。
さらに細胞分裂や血行など、健康に欠かせないミネラルも豊富に含まれていますし、水溶性食物繊維の宝庫でもあります。
冬には特に食べておきたい食材だったんですね。
そこで冬におすすめしたいのが、海藻を使ったスープやお味噌汁、そしてお鍋!
お鍋なら野菜も魚も肉も食べられますし、シメをおじやにすれば野菜のエキスも余すところなく味わえて、身体もホッカホカになりますよ。
寄せ鍋、チゲ、ちゃんこにトマト鍋など、種類も豊富なので食べ飽きないところも嬉しいですね。
海藻が好きな方ならそのまま入れて食べても美味しいのですが、苦手な方は粉寒天をご飯に入れて一緒に炊いたりスープにそのまま煮溶かして使ったり、海藻を細かく切ってつみれにしてみましょう。
粉寒天なら風味を邪魔しませんし、うま味成分の強い海藻からは、いいお出汁が出ますよ。
コラーゲンを食べるとコラーゲンが作られやすい
またすべてのコラーゲンがアミノ酸にまで分解されてしまうわけではありません。
一部のコラーゲンはコラーゲンペプチドという形で吸収されるため、再度コラーゲンに合成される可能性が高くなるのです。
昔は「コラーゲンを食べても再合成されるのだから、体内のコラーゲン量にはまったく関係ない」と言われていましたが、今はコラーゲンを食べた方がコラーゲンが作られやすいのではないかと考えられ始めています。
お鍋やスープを作る時に、骨付き鶏や豚のスペアリブを一緒に煮詰めればもっとコラーゲンたっぷり鍋になります。
コラーゲンペプチドはアミノ酸ほど細かく分解されていない、小さなコラーゲンの連なりです。
また、コラーゲンペプチドのかたちで初めから摂取すれば、それだけコラーゲンになる確率は高くなります。
コラーゲンを摂取するには、内側からも摂取した方が効率的と言われています。
コラーゲンペプチドのサプリを利用してもいいですね!
それ以外にもタンパク質は大切。欠かさず食べましょう。
ビタミンACEとビタミンB群
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、ビタミンエースと呼ばれる美肌の守り神です。
また細胞の新陳代謝に欠かせないのがビタミンB群。冬場も忘れずにしっかり補給しましょう。
ビタミンACE
ビタミンAは、皮膚や粘膜の維持や肌の弾力維持・乾燥予防に役立ちます。
また免疫力を高めてくれるため、冬には欠かせません。
さらにタンパク質との相性も抜群なのです。
ビタミンAは緑黄色野菜にたくさん含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かすことのできない成分です。肌の弾力のおおもとになるコラーゲン合成に必要なので、みかんなどのフルーツでこまめに摂りたいですね。
また冬の水分補給に最適な白湯にレモン汁を垂らしても、美味しくいただけますし、ダイエット効果も期待できます。
ビタミンEは非常に高い抗酸化作用で老化を防止するだけでなく、血行促進効果もあります。
紫外線による光老化予防にも役立つとされています。
ビタミンEはナッツなどの油に多く含まれます。
油との相性が良いビタミンAと一緒に摂ることでより吸収が良くなりますよ。
ビタミンB群
ビタミンB群は豚肉やレバー、納豆、緑黄色野菜などさまざまな食品に含まれています。
いろいろな働きがありますが、細胞分裂の正常化や血行促進、皮膚の代謝などにも役立ちます。
ターンオーバーは皮膚の新陳代謝なので、ビタミンB群は欠かせません。
ビタミン類
緑黄色野菜やフルーツ、ナッツ類にはお肌に必要なビタミンや、身体の酸化や老化を防ぐビタミンがたっぷり入っています。
スープやお鍋、お鍋のつけダレのぽん酢、トッピングのナッツ、デザートにフルーツといったメニューで、無駄なく簡単に食べちゃいましょう。
抗ヒスタミン成分
ヒスタミンは、身体の中に入るとかゆみを起こす成分です。
アレルギーのかゆみを引き起こす成分でもあります。
冬の乾燥肌ってとってもかゆいですよね。
そんなかゆみを抑える働きを持つのが、ヒスタミンに対抗する抗ヒスタミン成分を持つ食べ物です。
ひっかくことで余計に肌荒れが進み乾燥しやすい肌に
乾燥肌はとてもかゆくなりますね。
でもボリボリ引っかいていると、角質がボロボロ剥がれてよけいに肌が荒れてしまい、かいた刺激でかゆみがもっと強くなってしまいます。
そんなかゆみに関係しているのが、ヒスタミンという成分。
そのヒスタミンを抑える働きのある成分を含む食べ物をご紹介します。
・ケール
・キャベツ
・ブロッコリー
・小松菜
・玉ねぎ
・ショウガ
・梅干し
・ヨーグルト
身体によいと言われる野菜や食べ物が多いですね。
特にショウガは身体を温めますし、ブロッコリーや小松菜は冬に美味しくなります。
季節にピッタリの野菜を食べて、お肌のかゆみをおさえましょう。
抗ヒスタミン成分がはいっているものといえば冬野菜やショウガ、玉ねぎといった身近な食べ物に含まれます。
新鮮な無農薬のものを選び、美味しく食べてお肌をガードしましょう。
乾燥する冬には食べてほしくない食材・食生活
乾燥する冬場には、肌の乾燥を助長する食べ物を避けたいものです。
肌を乾燥させてしまう食材や食生活ってどんなものなのでしょうか。
過度なダイエットによる極端なオイルカット
ダイエットでタンパク質不足になると肌自体のターンオーバーに影響が出ますが、極端なオイルカット生活も肌にはよくありません。
肌のうるおいを最前線で守っているのは皮脂ですし、角質層でうるおいを守るのはセラミドという脂質です。
ナッツや植物のタネからしぼられたアボカドオイルやグレープシードオイル、魚の油など、身体によい油はいろいろあります。ダイエットといっても油をすべてカットすると便秘の原因にもなります。
美肌のためにも良質な油は適量摂るようにしましょう。
コーヒーやお茶
コーヒーやお茶に含まれるタンニンは、含まれるポリフェノール様成分です。
実は食事の中に含まれる鉄分と結びつきやすく、鉄分の吸収を阻害してしまいます。
鉄分もコラーゲン生成には欠かせない成分なのです。
食事と一緒に摂るわけではなく、食後30分以上経ってから飲むようにしましょう。
お酒
アルコールを分解するとき、肝臓でタンパク質やビタミンなどを浪費してしまいます。
さらに活性酸素を作り出すもとにもなります。
翌朝の顔のむくみ原因になることもあるのでなるべく控えたいですね。
冷たい食べ物・飲み物
アイスや冷たいドリンクなどは、身体を中心から冷やしてしまいます。
夏でも身体を冷やすと血行不良を招くのに、寒い冬に身体を内側から冷やしたら大変!
末端まで新鮮な血液が行き届かなくなってしまいます。
できるだけ温かい食べ物・飲み物をいただきましょう。
食品添加物が多い偏った食生活
食品添加物が多い食べ物は、解毒する働きを持つ肝臓を疲れさせます。
するとアルコールと同じように必要な成分を浪費し、肝臓が疲れるために栄養素の供給もうまくできなくなります。
肌のカサつきや肌荒れを招くこともあります。
また油脂分や炭水化物ばかりのラーメンやどんぶりものといった食事ばかり食べていると、ビタミンやミネラルが不足しやすくなります。
冬場の食生活
冬場の食生活に、冷たいものやお酒、過度なオイルカット生活はおすすめできません。
また偏った食生活はお肌の健康だけでなく、免疫力低下の危険も。
コンビニやスーパーのお惣菜を上手に利用して、緑黄色野菜などもしっかり食べましょう。
冬に食べたいコラーゲン&緑黄色野菜で、ホカホカとつやつやを手に入れよう
冬場は、コラーゲンをたくさん含むタンパク質と緑黄色野菜がなんといってもおすすめ食材です!
水分補給も忘れずにしたいですね。
お鍋などで食べれば簡単ですし、美味しくいろんな野菜を食べることができますね。
コラーゲンと緑黄色野菜で、お腹はホカホカ、お肌はつるすべな冬を迎えましょう。