人気スキンケアの高保湿原料はこれ!意識するだけで肌が変わる

笑顔で頰に手をあてる女性イメージ
乾燥肌

ピンチ肌世代にはとっても気になる「エイジング」という言葉。実は保湿力をアップするだけでも、エイジングケアになるんです。乾燥の季節はとてもつらいという方も多いですよね。保湿力をアップすることで、乾燥の季節を快適に乗り越え、しかもエイジングまでカバーできちゃうなんて一石二鳥!
そこで、最近話題の人気スキンケアに配合されている高保湿原料をチェックしてみましょう。スキンケア商品を選ぶときに、「あ!これって高保湿なんだよね!」と意識するだけで肌が変わっていくきっかけになります。

どうして保湿がエイジングと関係しているの?

口元

なぜ保湿とエイジングケアが関係しているのでしょうか。それは、シワやたるみといったピンチ肌の原因の多くが、肌の乾燥だからなんです。

シワやたるみと乾燥の関係

皮膚表面は、健康な皮膚を保っている方なら自分自身のバリア機能で外的刺激や乾燥から守られています。でも年齢を重ねるうちにさまざまな外的刺激を受け、さらに体内のうるおい成分の生成量も落ちてきます。

それらの結果、皮膚表面を守っていたバリア機能が低下して皮膚の水分がどんどん蒸発していってしまいます。

さらに加齢によって皮膚内部の弾力成分であるコラーゲンやヒアルロン酸といった成分の生成も少なくなるため、肌のハリも失われていきます。

その結果、まずは肌の表面のキメが水分不足によって荒れてきて、その下にあるハリ成分もかさが減っているためちりめんじわができてきます。

さらにコラーゲンにひびが入るなどの大きな損傷ができたり、表情のくせでいつもそこに溝ができていたりすることで、深いシワが刻まれます。

しかし若いころのようなコラーゲンやヒアルロン酸などの修復機能、つまり新しい細胞を作り出す新陳代謝も衰えているので、修復が間に合いません。

その結果、よく見るとちりめんじわが増え、目尻やおでこ、眉間、唇の周辺などに深いシワが刻まれます。

そして素肌の下にある皮下組織、表情筋や脂肪なども年齢とともにハリを失い、重力のままに下にさがってきます。それと同時に肌も水分を失うため収縮性が悪くなって、たるんだまま戻らなくなります。

それらの皮下組織や皮膚は、リガメントという靭帯で骨にくっついているのですが、そのリガメントは頬骨にそって存在します。そのため、リガメント部分にたるんだお肉や皮膚がたまり、ほうれい線やマリオネットラインのような大きなたるみができてしまうのです。

肌の水分が蒸発し、バリア機能を失うことで、肌からどんどんうるおいが逃げ、その結果皮膚の表面にシワができたり、皮膚がたるんで戻らなくなってくるのです。

素肌の構造を知れば保湿のすごさが分かってくる!

ヒトの皮膚は継ぎ目なく人体を覆っています。もっとも大きな臓器とも呼ばれていますが、ただ表面を見ただけではただの「一枚皮」にしか見えませんよね。しかし!実は薄い皮膚はとても複雑な構造で、私たちの身体を守っているのです。

肌表面はミルフィーユ状になって内部構造の水分を守っている

表皮イラスト

肌表面は何層ものミルフィーユ状になっています。大きく分けると一番表面の角質層、真ん中の表皮、一番奥の真皮に分かれています。しかしそれぞれがさらに幾層にも分かれていて、薄い膜を何枚も重ねて身体を包み込んでいるような状態になっています。

肌の最も表面には、汗と皮脂が混ざって作り出される天然保湿クリーム、皮脂膜があります。汗と皮脂がバランスよく分泌されることで肌を覆い、油分のクリームになって水分の蒸発を防ぎます。

次に角質層があります。たった0.02mmしかない角質層ですが、実は10層前後の層になっています。ここは角層細胞と呼ばれるかつての表皮を形成していた細胞の死骸がレンガ状になっています。その細胞の中にあるセラミドという繊維状の保湿成分や天然保湿因子NMF、そしてレンガ状の細胞の間に水と油の細かい層(ラメラ)を作り出す細胞間脂質がみっちりと角質層を埋め尽くし、水分と油分で外敵の侵入や内部水分の蒸発を防ぎます。

表皮層は新陳代謝を活発に行い、お肌のターンオーバーが行われる場所です。その下にある真皮層はコラーゲンやヒアルロン酸がうるおいを閉じ込めている弾力層で、肌のハリやプリプリ感を作り出しています。

ここまでがたった数ミリという、非常に薄い世界です。しかし、この薄い世界に無数の層が存在し、水と油分を適度に重ね合わせているので、肌は私たちの身体を細菌やウイルス、極度の乾燥などから守ることができるのです。

角質層は余計なものを通さない強力なバリア

身体の最も表面にある角質層は、強力なバリア機能を持っています。ちょっとやそっとでは外界からの侵入を許すことも、内側からの流出を許すこともありません。

でも、そうなるとスキンケアに含まれている「うるおい成分」も入ることができませんよね。実はそうなんです。うるおい成分が浸透できるのも、ここ角質層までなのです。

表皮や真皮にまでホイホイと浸透してしまったら、外敵も簡単に肌から体内を汚染してしまいます。だから、スキンケアは角質層にしみ込むだけで、その下までは行くことができませんし、湿布や一部の医薬品以外はそれ以上の浸透が認められていません。

高保湿原料は、角質層をうるおすためにある!

つまり、高保湿原料は角質層をうるおし、肌表面の水分量を高めて肌が本来持っているバリア機能を取り戻したり、肌のキメを整えてちりめんじわなどの表層じわを整えたりするために配合されているのです。

また角質層を保湿することで皮膚の乾燥を食い止めることができます。皮膚の乾燥を食い止めることで、ハリや弾力性が失われていくことも食い止め、これ以上お肌がたるんでしまうことも防ぐことにつながるのです。

高保湿原料をお肌に塗っても意味がない訳じゃない

「角質層までしか浸透しないのだから、コラーゲンやヒアルロン酸といった高保湿原料を肌に塗っても意味がない」

「肌に塗ったコラーゲンやヒアルロン酸がそのまま肌のコラーゲンやヒアルロン酸になるわけじゃないんだから、食べて補わなければ無駄」

という人もいますよね。でも、それは正しいとは言えません。

確かにコラーゲンやヒアルロン酸などの高保湿原料を肌に塗ったところで、肌の真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸が増えるわけではありません。

でも、こうした図式が成り立ちます。

高保湿原料配合スキンケアを肌に塗る
 ↓
角質層がうるおう
 ↓
角質層のラメラ構造(水分と油分が規則正しく積み重なる保湿構造)が整う
 ↓
角質層のうるおいキープ力が高くなる
 ↓
肌からの水蒸発を防ぎ、肌全体のうるおいがアップする

高保湿原料が配合されている化粧水や美容液、クリームを使うことで、角質層の質をぐっと高めることができます。「肌の成分にならないなら意味ないじゃん」と考えず、しっかり保湿力を考えてスキンケアを選びましょう!

高保湿原料は低分子化されているものを選ぼう

案内をする女性

おすすめの高保湿原料をご紹介する前に、さまざまな原料について同様に注意したいポイントをご紹介します。

ナノ化・低分子化されていることがポイント

私たちの皮膚をどれだけ眺めてみても、毛穴しかあいていません。保湿成分は毛穴から肌へと浸透していくわけではなく、角質と角質のすき間から浸透していきます。

毛穴の途中には皮脂腺があり、毛穴の内部もみっしりと細胞で覆われています。さらに毛穴の奥は皮脂や細胞のかすなどが詰まっていることが多く、そこから保湿成分が肌の奥へ浸透することもありません。

ヒトの細胞はナノレベルの大きさです。その間を縫って角質層に浸透していくためには、分子量がナノレベルに小さくなっている必要があります。

そのため、高保湿原料をナノ化している、また分子量を小さくするアセチル化している、また酵素で加水分解して細かくしている加水分解という表記があるものを選ぶことが重要です。

せっかく高保湿成分の配合されたスキンケアを選ぶなら、分子量が小さいナノ化・アセチル化されたものをセレクトしましょう。

今注目の高保湿原料をチェック!

美容液

それでは、今注目されている高保湿原料をチェックしてみましょう。まずは一覧で保湿力が高いものからご紹介します。

高保湿原料の保湿力

セラミド・ステアリン酸コレステロール・フィトスフィンゴシン…保湿力が非常に高い
ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・プロテオグリカン…保湿力が高い
アミノ酸・グリセリン・尿素・ピロリドンカルボン酸ナトリウム…保湿力がある

セラミド

セラミドは、角質細胞間脂質の主成分で、細胞間脂質の約5割を占めるうるおい成分です。角質層を形成する角層細胞の間をみっちり埋めるように存在する「ラメラ構造」の構成成分のひとつで、油層に存在します。セラミドが水になじみやすい親水基を持っているため、ラメラ構造は角層細胞の間に油分と水分のミルフィーユを形成することができるのです。

ステアリン酸コレステロール

コレステロールとステアリン酸という成分のエステルという化合物の一種です。細胞間脂質に類似する成分で、細胞間脂質と親和性が高いため、優れたエモリエント効果を発揮するとされるうるおいキープ成分です。エモリエントとは脂質の膜でうるおいを包み込む働きのことで、セラミドに次いで水分保持力の高い成分とされています。

フィトスフィンゴシン

フィトスフィンゴシンは、植物由来の脂質の一種です。保湿効果と抗炎症効果を持っており、赤ちゃん用スキンケアにも使用される安全性の高い成分です。保湿力も非常に高く、セラミドから脂肪酸が遊離してできるスフィンゴ脂質の主成分に似た性質を持っています。ヒトの肌の中にもともと存在する保湿成分と類似しているため、うるおい成分として使用されることも多いのです。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は保水力に優れた成分です。たった1グラムのヒアルロン酸が、6リットルの水を抱え込むことが可能なほどの保水力を持っています。たくさん存在するのは外からでは届かない真皮層ですが、化粧品としてナノ化されたものは、セラミドとともに高い保水力を発揮して細胞の間でうるおいを包み込んだ弾力を生み出します。

コラーゲン

コラーゲンはタンパク質の一種です。身体を構成するタンパク質の3分の1を占め、肌だけでなく骨や血管、臓器などさまざまな場所に存在しています。皮膚ではヒアルロン酸同様真皮層にたくさん存在して、肌の弾力を作り出しています。しかしコラーゲン分子は肌細胞のナノレベルと比較すると600倍もの大きさなので、そのままでは絶対に浸透できません。そのため酵素で分解して、分子量を可能な限り低分子化したものが、最近では配合されていることが多いようです。

エラスチン

エラスチンはコラーゲンとコラーゲンを結び付けるバネのような成分で、肌の弾力を作り出すために非常に重要な任務を担っています。といっても、それは真皮での役割。エラスチンが化粧品に使用されるときは、低分子化されて角質層の保湿成分として使用されています。水分を抱え込む性質があるので、角層細胞の間に入り込んでうるおいと弾力をもたらすと期待されている成分です。

プロテオグリカン

プロテオグリカンは肌や軟骨などに含まれている成分です。細胞間に存在する細胞外マトリックスの一種で、コラーゲンやヒアルロン酸などの分子と一緒に細胞の間で保水性や弾力を生み出しています。多くは真皮に存在して弾力を作り出していますが、低分子化して保水性を活かし、保湿成分としても使用されています。開発当初は1g3000万円の夢の保湿成分とよばれていましたが、今は低価格化し、化粧品にも使用されるようになって人気を呼んでいます。

アミノ酸

肌にもともとある保湿成分、天然保湿因子NMFの約半分を形成しているのがアミノ酸です。天然保湿因子は角層細胞に存在して、そこで水分を含んだ状態で角層細胞にうるおいを与えています。そもそも角質内に存在していることからも、保湿成分として使用されます。しかし天然保湿因子が作られるメカニズムは非常に複雑で、解明のための研究が盛んに行われています。

グリセリン

グリセリンは古くから使用されてきた保湿成分の代表格です。グリセリンを基礎に、日本酒やへちま水などを混ぜ、自家製の化粧水を作っていた時代もあったようですよ。ヤシ油やパーム油などを原料にした植物由来のグリセリンが多く使われています。皮膚の表面からの水分乾燥を防いだり、角質層の水分量をアップさせたりする働きがわかっています。

尿素

尿素は脚やかかと、ひじ、ひざのケア成分として保湿クリームによく使用されている成分です。尿素は分子量が小さい上、親水性も持っています。そのため、水にもよく馴染み、保湿成分として使用されます。

またお肌を柔らかくする働きを持っています。ただ使いすぎるとケラチンの分子結合を切断してしまうので、使い方が重要な成分でもあります。

ピロリンドンカルボン酸ナトリウム

ピロリンドンカルボン酸ナトリウムは、アミノ酸代謝物のひとつで、天然保湿因子を構成する成分のひとつです。角質層をうるおすためにもともと存在している成分ですが、グルタミン酸などから化学合成されたものが多く化粧品などに使用され、うるおい成分として活躍しています。

上に説明したものほど保湿力は高いと言われています。でもナノ化されているなど、低分子化されているものでなければ細胞と細胞の間に入って実力を発揮することがでません。実際に肌につけてみなければ肌との相性もわからないので、テスターなどを使っていろいろな保湿成分に触れてみましょう。

なま けいこ

「キレイになりたいけど、めんどくさいことは嫌!」 常にお得な美容情報を探している大人女子。

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