オバサン感が出ちゃう、ひじ、ひざのしわしわをケアしてみよう
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寒い季節は隠れているひじやひざ、でも暖かくなってきて、薄着になってくると気になり始めますよね。普段はあまり自分では見えないひじや、ボトムスはパンツをはく習慣があるとあまり気にならないひざは、実は意外とトラブルが起こりやすい、ピンチ肌ゾーンなのです。
フェイスや首、デコルテ、手の甲など、だんだん年齢があらわれてきて「どうしよう!」と感じている時、ひじやひざはそれ以上にダメージを受けている可能性があるのです。
目次
ひじ、ひざのキレイ、気にしていますか?
ひじやひざは、他人にはよく見られているパーツです。特にひじは後ろから、ひざはスカートをはいた時に「脚の美しさ」の重要な要素のひとつとして見られています。
ひじやひざをじっくり見てみましょう。
まずは、自分のひじやひざをじっくりと見てみましょう。ひざは普段からよく目にするので、気になっていたという方も多いでしょう。若いころからひざの骨が出ていて、ミニスカートや水着になるとき気になっていたという女性もいるのではないでしょうか。
若いころに気になっていたひざと、今のひざに何か変化はありませんか?若いころのイメージよりも、もっと黒ずんでいたり、角質が驚くほど分厚く硬くなっていたり、キメがなめらかさを失って、ゾウの皮膚のようになっていた!という変化が出てきているかもしれません。
自分のひじをじっくり見ることってあまりありませんよね。「ヒトは肉体の構造上、絶対にひじがあごに届かない」という話を聞いたことはありませんか?腕をひねってもあごの方にひじを向けることは至難の業なので、自分で見ることは難しいのです。
そこで、鏡を使ってひじを観察してみましょう。じっくりとひじを観察してみると、ひざと同じように角質がゴリゴリと硬くなって、白っぽくガサガサ乾燥している部分と、黒ずんでしまっている部分ができているかもしれません。
ひじやひざの裏側はどうなっていますか?
ひじやひざの強烈な角質化に驚いたり、ショックを受けてしまったりした方もいるかもしれません。
それでは今度は、ひじやひざの裏側を見てみましょう。よく曲げる場所なので、シワが寄っているかもしれません。曲げた時はシワが寄っても、開けばつるっとした肌だったはずなのに、いつの間にかシワが戻らなくなっている、といった変化はありませんか?
また、ひじやひざの内側は、肌の中でも特に柔らかい部分です。とても敏感で、ちょっと汗をかいただけでも汗疹になってしまったり、湿疹が起こりやすい部分でもあります。
乾燥でかゆみを感じやすくなる場所でもあり、年齢とともに乾燥が進んでより肌の荒れが気になり始めるかもしれません。ひじやひざだけでなく、ひじやひざの裏側もピンチ肌が進んでいる可能性があることを覚えておきたいですね。
角化症になることもあります!
ひじやひざなどの皮膚が厚くなり、硬くなりすぎると角化症という皮膚科の病気と診断されることもあります。
角化症は角質がどんどん厚くなっていき、そのため表皮から湧き出す体内からの水分が角質層に行きわたらなくなり、ますます乾燥が強くなって角質がより硬く分厚くなっていってしまう病気です。
ひじやひざのほかに、かかとに起きる人もたくさんいます。ひじやひざの乾燥が強くなってきたり、ひび割れていたりするようなら角化症になっているかもしれません。これからご紹介するなまけ美活を試してみて、それでも悪化するようなら皮膚科を受診しましょう。
ひじやひざはけっこう目立つ!オバサン感を出さないためのなまけ美活
ひじやひざはけっこう目立つパーツです。しかもさまざまなトラブルが起こりやすく、外的刺激も少なくありません。さらにひじやひざの裏側は打って変わって柔らかい肌で、そこもトラブルが起きやすい場所です。
ひじやひざのトラブルのもとになりやすい原因を探り、それぞれにおすすめのなまけ美活ポイントをご紹介していきます。
皮脂腺が少ない
ひじやひざの特徴として、皮脂腺が少ないという点が挙げられます。思い出してみると、その部分が皮脂でべたつくことって、ほとんどありませんよね。
皮脂腺ってどんなもの?
皮脂腺が少ないとどうなるのでしょうか。まず、皮脂腺はどこにあるのかをご紹介します。皮脂腺は、皮膚の真皮の中にあります。
皮膚は表面から角質層・表皮層・真皮層からできています。その下にはさらに皮下組織(脂肪など)が存在しています。新陳代謝でどんどん細胞が生まれ、表面にせりあがっていくのは表皮層です。その表皮層を形作っている細胞の死骸がブロックのように積み重なっているのが、角質層です。
真皮層はコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸などの保湿成分・保水成分からできていて、お肌の弾力を生み出す場所です。そこにところどころ毛穴が空いていて、そこに体毛が生えています。
毛穴はとても根が深く、体毛は皮下組織から生えています。皮脂腺は体毛に添うようにして真皮層に存在し角質層部分にあいている毛穴の開口部に向かって口を開けています。そこから皮脂が分泌され、体毛につやを与えたり、角質にうるおいを与えたりしています。
皮脂腺が少ないとどうなるの?
皮脂腺が少ないと、一体どんなことが起きるのでしょうか。
まず皮脂腺が少ないと、皮脂の分泌が少なくなります。皮脂は髪の毛などの体毛につやを与えるだけでなく、皮膚の表面で汗と混ざり合います。そして皮脂膜というクリーム状の膜を作って、角質層の表面を覆います。これが角質層よりも表にあって皮膚を乾燥から守り抜いているのですが、皮脂腺が少ないと皮脂膜も作られなくなってしまいます。
ひじやひざは皮脂腺が少ないため、乾燥しやすい部分です。冬に向けてますます乾燥しやすくなるので、クリームなどで保湿ケアを怠らないようにしましょう。
服で常にこすれている
ひじやひざは、季節にもよりますが服でこすれる所のひとつです。腕を曲げたり、ひざを曲げたりすると、どうしても出っ張った部分が服にこすれてしまいます。
服でこすれるとそれが刺激となってしまうのです。
服でこすれるとどうしていけないの?
服でこすれただけで肌がかさつき黒ずんでくるなら、身体のいろいろなところが大丈夫なのか気になりますよね。
ではなぜひじやひざばかりがかさついて黒ずんでくるのでしょうか。それは、その部分が関節になっているため、骨が出っ張っていて他の部分よりも強く服などにぶつかっているからです。
顔なら、化粧水を入れる作業や洗顔、洗顔後の水分をタオルで拭き取る作業にも、いちいち摩擦をしないように気を配りますよね。もしもタオルで強くゴシゴシこすったりしたら、すぐに摩擦の影響を受けて肌が荒れてしまいます。
摩擦によって肌に起きること
摩擦による刺激を肌に与えると、表皮の下の方にいるメラノサイトが刺激を受けます。メラノサイトとは、メラニン生成細胞のことで、いくつかの層になっている表皮の一番下にある基底層に存在しています。
メラノサイトの仕事は、刺激を受けた時にメラニン色素を発生させて肌を刺激から守ることです。主な刺激は紫外線による刺激なので、紫外線をたくさんあびるとメラニン色素がたくさん発生して肌が黒くなります。
メラノサイトが常に服による刺激を受け続けると、それによってメラニン色素が発生します。すると最初は素肌がくすんできて、最終的にはシミや黒ずみになってしまうのです。
さらに布と摩擦が起きることで、皮脂や水分が奪われてしまいます。たとえば和服を仕立てる職人の方は、常に布と手が触れているので指先がよく荒れてしまうそうです。
布と肌が常に摩擦していると、常に布で肌を拭いている状態になります。ひじやひざなどは骨が出ている上、関節なのでいつも強く摩擦が起きています。
すると、しょっちゅう布で肌を強くゴシゴシ拭き続けているような状態になってしまうのです。こうしてゴシゴシ拭き続けていると、皮脂と水分がずっと拭き取られ続けてしまいます。
ひじやひざには皮脂腺がとても少ないので、皮脂はすぐに拭き取られてなくなってしまいます。皮脂や水分が拭き取られてしまうと、角質はすぐに剥がれてしまいます。
角質層は数十層にわたってレンガのように死んだ細胞が積み重なり、表皮を守っている部分です。
角質が剥がれると、肌は「強い刺激を受けているぞ」と警戒します。すると肌は刺激から自らを守るために、肌表面に古い角質を溜め込み、角質が分厚くなる「角質肥厚」という状態になります。
角質層が厚くなると起きること
角質層が分厚くなってくる、つまり角質が溜まってくると、まず肌の透明感が失われます。くすんでガサガサした印象になり、ひどいと黒っぽくなってきます。角質は分厚くなることで表面からの油分や水分の吸収も悪くなりますし、身体の内側から湧き出す水分が外側まで届かなくなります。
また角質層が分厚くなることで毛穴が塞がり余計に乾燥が強まったり、毛穴が詰まって肌トラブルが起こりやすくなったりすることもあります。
ひじやひざの分厚い角質層のお手入れ方法
ひじやひざの分厚い角質層をお手入れするためには、どうすれば良いのでしょうか。まず、ゴシゴシとこすることはおすすめできません。常にこすられることで角質層が厚くなってしまったのですから、ゴシゴシこすり洗いをすると余計に刺激が強くなり、悪化してしまいます。
まずは角質層をやわらかくする必要があります。
お風呂では湯船に浸かり、ひじやひざの角質がやわらかくなるまで待ちます。ひじやひざの角質までやわらかくなるほど水分が浸透したら、ガーゼのような柔らかい布を使ってそっと角質をオフしていきます。
軽石などでゴシゴシこすると一発で角質が取れるようなイメージがありますが、強い摩擦を与えることは逆効果!あくまでも優しく、刺激を与えないようにケアしていきましょう。
ゴシゴシこすることはせず、お風呂にゆっくりとつかって角質部分をやわらかくしましょう。それからガーゼのような柔らかい布で表面の角質をオフします。
ひじをついたり、ひざをついたりする動作が日常多い
普段の生活習慣のクセでも、ひじやひざが老化し、見た目もピンチ肌になってしまうことはあります。たとえばひじはよくテーブルなどにつきますよね。小さな子どものお世話をするときにはずっとひざを床についていることが多いですし、椅子とテーブルの生活で、脚を組んでそのままひざをテーブルに押し付けているという方もいるのではないでしょうか。
こういった刺激は、服などで日常的に行われている刺激と基本的には同じです。体重をかけて、より硬い場所にぶつけているため、服による摩擦よりも強い刺激になっています。
ガチガチになってしまった角質のお手入れ方法
ケアの方法は基本的に変わりません。お風呂で柔らかくなったら刺激の少ない優しい布で表面の角質だけを静かにオフします。
軽石やピーリングで一気にオフするわけではないので、角質層を気にならない程度になるまで落とすには時間がかかります。
しかし、これ以上刺激を与えるとせっかく毎日少しずつ落としている角質がまた分厚くなってしまうので、あくまでも静かに優しく、毎日落とし続けることが大切なのです。
角質を毎日優しく落とし続けると同時に、入るだけ化粧水を入れ、それからクリームを塗ります。ビタミンEや尿素などが配合されているクリームは、角質が分厚くなってしまった場所に良いとされていますが、いつも使っているクリームでも、丁寧なお手入れを続けていれば効果的です。
角質層がもともと厚く、ターンオーバーが遅い
ひざやひじは、こうした刺激を赤ちゃんの頃から受けているため、角質層がもともと厚くなっています。また顔の皮膚とは違い、ターンオーバーがそもそも遅いのです。
ターンオーバーは身体の場所によって異なります。そのため、その場所にあったお手入れを行うことが大切。ターンオーバーが遅いということを念頭に置いて、角質のお手入れの効果が出始めるまでには、顔の肌よりも長い時間がかかるということを自覚しておきましょう。
逆にひじとひざの裏側の肌は柔らかくてとてもセンシティブ。この部分はいつも優しく洗い、ひじ・ひざと一緒に保湿をしてお手入れをしましょう。常に曲げ伸ばしをする場所なので、シワができやすかったり、肌トラブルが起きたりすることもあるのです。
毎日根気よく角質を落とし、水分をしっかり入れて栄養補給と水分キープができるクリームを塗ってケアを続けます。ひじやひざの裏側も一緒に優しく保湿ケアをしましょう。
ひじやひざはこすっちゃダメ!お湯でやわらかくして保湿を根気よく
ひじやひざはこすってはいけません。お湯でやわらかくしてからガーゼで表面の角質だけを優しくオフし、化粧水やクリームでたっぷり保湿、を毎日根気よく続けることが大切です。
ターンオーバーが遅い分キレイになるには時間がかかりますが、毎日続けていれば違いが出てきます。来期の春夏に向けて少しでもキレイなひじ・ひざになれるように、コツコツなまけ美活を続けていきましょう。