シワには保湿!どこまで知ってる?保湿・保水成分の選び方

コスメイメージ
しわ・たるみ

シワ、たるみは紫外線や乾燥によって作られ始め、やはり紫外線や乾燥によってどんどん深く目立つようになってきます。

予防するには化学的に紫外線を防ぐことも重要ですが、やはり肌本来のバリア機能を活性化させるためにも、素肌にうるおいを与えることが大切、と言われていますね。

シワやたるみを防ぎ、できてしまったものを浅く、目立たなくさせていくための保湿・保水成分。でも、その種類は実にさまざまです。保湿・保水成分にはどんなものがあるのでしょうか。そしてどんな効果が期待できるのでしょうか。

シワやたるみにはとにかく保湿が重要!

潤いを実感する女性

シワやたるみにはとにかく保湿が重要と言われています。それはどうしてなのでしょうか。シワやたるみができるメカニズムを見ていきましょう。

肌はミルフィーユ構造!何層にも重なって身体の内部を守っている

肌はミルフィーユのように層になっています。角質層の下には表皮、その下には真皮があり、それぞれもまた層になっています。

この層が美しく組まれ、すき間を埋めるべき成分がしっかり埋めている状態が「キメが整っている」といわれる美しい肌です。若いころはつややかな素肌でいることなんて当たり前だった、という方もいるかもしれません。

しかし肌にはトラブルがつきものです。なぜなら身体の重要な臓器を守るための「盾」となるのが皮膚だからです。肌にトラブルが起きるということは、身体の表面でトラブルを食い止めているということでもあり、内側のトラブルが表面にSOSサインを出してきたという可能性もあります。

シワやたるみは乾燥と加齢が大きな原因

若いころはニキビやべたつきなどのトラブルが起きていた素肌も、年齢を重ねると違ったトラブルが起こり始めます。

まず表皮や真皮の上の方の組織が、うるおいを失ったことでいつも通りの新陳代謝が行われなくなり、ターンオーバーの乱れや活性酸素などの影響を受けて変形してきます。それが小じわの始まりです。

さらに長年の紫外線の影響や年齢によるコラーゲン等構成成分の減少によって、小じわが深くなっていきます。それが本格的な深いシワです。

また真皮はコラーゲンやヒアルロン酸などうるおいをたっぷり閉じ込めた弾力層になっています。若いころは、ほっぺたをつつくと、プルンとした弾力で指が押し返されましたよね。

でも年齢を重ねてピンチ肌を実感するころになると、ほっぺたをつついても押し返してくる力が弱くなってしまっています。それは、真皮の弾力層が乾燥や構成成分の減少、配列の乱れなどによって、弾力を失ってきているからです。

真皮の弾力が失われると、皮膚や脂肪が支えられなくなり、顔のパーツ全体が下にさがります。しかし顔の内側にはリガメントという靭帯があり、骨や筋肉・脂肪・皮膚をつないでいます。リガメントは鼻の付け根から頬骨にそうようについているので、垂れ下がった顔のパーツがここでとどまり、ほうれい線やマリオネットラインなどのたるみになってしまうのです。

保湿するとどうしてお肌がイキイキするの?

では、保湿をするとどうしてお肌はイキイキとするのでしょうか。素肌はうるおいを失うと、バリア機能を失ってしまいます。そこでうるおいを与えてあげると、バリア機能がアップして自らの身を自分で守る働きが活性化されるのです。

シワやたるみのケアには保湿が一番です。いかに保湿力が高いか、を中心に基礎化粧品やコスメを選んでいくことがポイントです。

お肌の奥まで浸透って、化粧品は肌のどこまで入るの?

疑問に思う女性

みなさんが使っている基礎化粧品、化粧水や美容液、クリームなどいろいろありますよね。こういった基礎化粧品って、どこまで浸透するかご存知ですか?

お肌の奥っていったいどこ?

大抵の基礎化粧品には、「お肌の奥まで浸透します」と書いてありますね。ではお肌の奥ってどこでしょうか。表皮の一番下の部分でしょうか。それとも真皮のコラーゲン層でしょうか。もっと奥の、コラーゲンやヒアルロン酸が生まれる線維芽細胞が存在する場所でしょうか。

実はどれも不正解。基礎化粧品が浸透する「お肌の奥」とは、角質層までのことなんです。小さい文字ですが、「お肌の奥」という文言のところに注意書きがしてあり、「角層まで」と書いてあるので今度注意してみてくださいね。

どんなに高価な化粧品でも、届く場所はほとんど角質層で終わりです。基礎化粧品の限界は、角質層だということを覚えておきましょう。

角質層っていったいどんなもの?

では角質層っていったいどんな部分なのでしょうか。実は、ターンオーバーを繰り返す表皮の細胞が最後に行きつく場所、死んだ細胞の集まりなんです。
「え!角質層って死んでいるの!?」と驚くかもしれませんが、それでも角質層は私たちの肌にとって、非常に重要な任務を背負っています。
角質層は、ちょうど積み重なったレンガの壁に例えられます。といっても、その厚さはなんと0.02mm。食品用ラップとほとんど同じなのです。
そんなに薄い角質層ですが、死んだ細胞と死んだ細胞の間を埋める物質こそ、肌のうるおいを保つカギとなっているのです。

最近話題のラメラ構造

最近、ラメラ構造という言葉をよく耳にしますよね。ラメラ構造とは「層状になっている」という意味で、このラメラ構造をもつ角層細胞間脂質というものが角質層を隙間なく埋めていることで、素肌のうるおいを保ち、バリア機能を活性化させています。

ラメラ機能は水分の層と脂質の層が規則正しく重なっているという、とても変わった構造をしています。

角層細胞間脂質は、セラミドと脂肪酸・コレステロールなどでできています。これらの成分はとても変わっていて、それぞれ水になじむ親水基、油になじむ親油基を持っています。水と油は本来反発しますが、角質細胞間脂質は特殊な性質のため規則正しく並び、きれいな層をなすことができるのです。ラメラ構造の水層には、天然保湿因子NMFも含まれています。

表面には天然の保水クリームも!

ハンドクリーム

角質層の最も表面には、皮脂膜という膜があります。膜といっても、皮脂と汗が混ざったもので、どちらも自分自身の身体から分泌されるものですよね。クリーム状の皮脂膜は、肌を薄く覆ってラメラ構造から水分が奪われることをさらに守っているのです。

角質は薄っぺら!でもすごい実力者

角質はたった0.02mmしかない、うすっぺらな組織です。こんな薄っぺらな部分に化粧品なんて浸透させて、意味なんかあるのかなと感じてしまうかもしれません。
でも、そのラップ1枚程度の薄い膜の中には、水と脂質がお行儀よく並んだラメラ構造が10層前後作り出されていると言われています。
角質層の上を薄く覆っている皮脂膜と、ラメラ構造を作り出している角層細胞間脂質、そして角層細胞の中にある天然保湿因子NMFによって、肌のうるおいは保たれ、バリア機能を維持しているのです。

角質のうるおいを守ることの重要性

しかし過度な乾燥や加齢、紫外線の影響や摩擦の刺激など、さまざまな要因によって皮脂膜がこそぎ落とされてしまったり、ラメラ構造が乱されてしまったりすると、肌の健康は保たれなくなってしまいます。そのため、角質を守ることがとても重要なのです。

基礎化粧品は基本的に角質層までしか浸透しない、と述べました。でも、角質層がしっかりうるおい、ラメラ構造がきれいに整うことで、素肌がしっかり守られるようになることが分かっていただけたのではないでしょうか。
逆に、角質層の下にある表皮や真皮がすぐにさまざまな成分を吸い込んでしまう構造をしていたら、とても大変です。
表皮や真皮が何でも吸い込んでしまったら、あっという間に皮下組織にまでいろいろなものが届いてしまうようになります。

たとえば料理中にみりんを触ってしまっただけで酔っ払ったり、お風呂に入浴剤を入れただけで全身が染まったりしてしまいます。ネイルカラーなんて絶対にはみ出すことができなくなりますよね。
表皮や真皮は本来、全身を盾のように守るために存在しています。そのため、そう簡単に外部からの成分を通すようにはできていないのです。

湿布薬や一部の咳止め、認知症の薬など、本当に特殊なものしか皮膚を貫いて身体の中にまで影響を与えられるものはありません。

たった0.02mmでも、角質層をうるおいで整えることはとても重要なこと!特に皮脂膜とラメラ構造を守ることがうるおいキープのカギになります。だから洗顔後の保湿は絶対に欠かさないようにしましょう。

肌の保湿のメカニズムと保湿力が高い成分

では、具体的にどういった成分が入っている化粧水や美容液を選ぶと、角質層を整えうるおいをキープすることができるのでしょうか。

保湿する女性イメージ

角質層をうるおしているもの

たった0.02mmの角質層に浸透した保湿成分は、レンガのように積み重なった角層細胞のすき間にどんどん染み込んでいきます。
角質層を作っている角層細胞は、ケラチンという繊維状のタンパク質でできています。さらにその中にはNMFという天然保湿因子が存在します。
NMFという天然保湿因子はアミノ酸やその代謝物、尿素、乳酸ナトリウムなどでできた保水成分で、自分の体積の4倍もの水分を含むことができます。
角層細胞のレンガのすき間は、本来ならセラミドなどでできた細胞間脂質がラメラ構造を作り出して水分で埋めています。そして、それら全体を皮脂膜が覆っています。

角質層がこれらの状態を健康に維持していれば、水分量はだいたい20%前後を保ちます。角質層が20%前後を保っていると、お肌は手で触れても「うるおっているな」という感じになります。でも水分量が15%を切ってくると、「つっぱる」「乾いている」「髪が触れただけでかゆい」といった、乾燥サインが出始めます。

保湿成分の役割

化粧水や美容液などには、保湿成分がたいてい含まれています。保湿成分にもいろいろあり、

・水分を挟み込んで逃さない成分
・水分を吸収して抱え込む成分
・水分を吸着する成分

などに分けられます。上のものほど保湿力が高いとされています。

・水分を挟み込む保湿力の高い成分…セラミド・ステアリン酸コレステロール・フィトスフィンゴシンなど
・水分を吸収する保湿力が中程度の成分…コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン・プロテオグリカンなど
・水分を吸着する保湿力が小さめの成分…アミノ酸・尿素・グリセリン・ソルビトールなど

ここでチェックしてみると、私たちが保湿力成分だと思っているコラーゲンやヒアルロン酸はすでに中程度の成分で、それよりも高い保湿能力を持った成分が存在しているのですね。
特にセラミドは角質層でラメラ構造を作り出している親水基と親油基を両方もっている角質細胞間脂質の構成成分です。コレステロールなどもそれらの特徴をもち、ラメラ構造に存在しています。

保湿成分は角質層に浸透することで、肌のうるおいを保つための本来のバリア機能、ラメラ構造をきれいに整備したり、肌本来の保湿成分の不足を補ったりして、水分量を高めるために働きます。
化粧水はほとんどが精製水でできていて、肌自体の水分量を高め、さらに配合されている保湿成分がそれらの水分を逃さないように挟み込んだり、抱え込んだりします。

また角質細胞間に入り込みやすいよう、分子量を小さくしたものも研究が進んでいます。それらもおすすめです。
こうした保湿成分をさらに強化したものや、それに美白成分やアンチエイジング成分などをプラスし、浸透性を高めて凝縮したものが美容液です。

化粧水だけでは水分は保たれない

化粧水や美容液は、うるおいやうるおい成分などをプラスしてくれるので、角質層はふっくらとうるおいで満たされます。しかし最後の砦である皮脂膜を作り出すわけではないので、放置しておくとあっという間に角質層の表面や隙間から補ったはずの水分が逃げていってしまいます。

そのために必要なのが保湿クリームです。自身にもうるおい成分を含み、さらに油分も含むことで、皮脂膜のような層を肌表面につくり、ちょうどラップで覆うように水分を逃がさないための膜を張るのです。

基礎化粧品で「肌をうるおし整える」ということは、角質層のすき間をいかにうるおい成分で埋め、それを規則正しく積み重ねることができるかということです。
保湿能力が高いセラミドなどの成分を、角質層のすき間に入り込みやすい低分子で配合しているものなら、角層細胞をうるおいで満たし、ラメラ構造を整えてくれるサポーターになってくれます。

ピンチ肌世代は保湿で勝負!角質層をうるおして素肌を整える

ここでワンポイント

ピンチ肌世代は保湿が勝負のカギとなります。いろいろな保湿成分が入った化粧水・美容液などがありますが、実際浸透するのは角質層の0.02mmの間だけ。でも、それでも充分役割を果たしてくれます。

ピンチ肌を感じる年齢になったら、うるおす能力が高い成分が、角質層の間に入り込みやすい低分子量で配合されているものを選ぶと、スムーズにお肌を保湿できるようになりますよ。

なま けいこ

「キレイになりたいけど、めんどくさいことは嫌!」 常にお得な美容情報を探している大人女子。

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