ピンチ肌はターンオーバーの遅れだけじゃなかった!【2018年版】ケア情報

ピンチ肌を気にする女性イメージ
しわ・たるみ

年齢を感じさせるちりめんじわや目尻のシワ、おでこや眉間のシワにほうれい線、ゴルゴ線にマリオネットライン……女性のお肌には常にピンチにさらされています。

これまで、ピンチ肌を引き起こしているのは、ターンオーバーが年齢とともに遅くなるからだと考えられていました。

でも、最近では「実はそうではないのではないか」という研究結果が出ているようです。ピンチ肌とターンオーバーの関係について、2018年の最新ケア情報をご紹介します。

ターンオーバーってどんなもの?

ターンオーバー

ターンオーバーとは、肌の表皮で起こっている新陳代謝のことです。では普通の新陳代謝と、どんなところが違っているのでしょうか。

ターンオーバーの基本的なサイクル

肌は基本的に内側から真皮・表皮・角質層となっていますが、ターンオーバーが起きるのは表皮だけです。真皮は細胞の生まれ変わりである新陳代謝が3~5年かけて起こりますが、ターンオーバーは起こりません。角質層は、表皮で起こっているターンオーバーの行きついた先になります。

ターンオーバーの大まかなサイクルについてご紹介します。

①細胞分裂が始まる(表皮の一番底・基底層)
②細胞の中の不要な成分が分解され、細胞が平たい形になってくる(基底層の上の有棘層)
③細胞の中に天然保湿因子と細胞間脂質が作られる(有棘層の上の顆粒層)
④細胞の核が失われて生命力が無くなり、中にあった天然保湿因子と細胞間脂質が飛び出す(角質層)

これがターンオーバーのサイクルです。一番底の基底層で生まれる細胞は平たくなっていきながら、中で角質層のうるおい成分となる天然保湿因子と角質細胞間脂質を作り出します。

そして角質層まで至ると命を失い、死んでしまった角層細胞となって積み重なっていきます。角層細胞の中はケラチンというタンパク質と天然保湿因子が存在してうるおいを閉じ込め、角層細胞の間には角質細胞間脂質が水分を挟み込んでラメラ構造を作りだします。そのため、角質層はうるおいに満ちています。このうるおいが、素肌を乾燥から守っています。

顔の素肌の場合、細胞が生まれてから角質層に至るまでがだいたい14日間、角質層に至ってから最表面にせりあがり垢として剥がれ落ちるまでが14日間、全部で28日間かかるとされています。つまり、健康な状態の素肌は、28日間かけてターンオーバーを繰り返しているのです。

ターンオーバーは全身の素肌で起きている

ターンオーバーは全身の肌の表皮で行われますが、それぞれ期間が違います。顔の皮膚は基本的に28日周期ですが、唇は粘膜だけあって非常に速く、3日~7日ほどで生まれ変わってしまうとされています。

顔にとても近い場所である頭皮でも違いがあり、30日~45日程度かかります。手足などのターンオーバーはもっと遅く、顔の皮膚の倍近い時間がかかります。

なぜターンオーバーに時間の違いが出るのかというと、肌の厚さや水分量、血行などがパーツによって大幅に異なるからです。顔は特に皮膚が薄いので、ターンオーバーも早めなのでしょう。

ターンオーバーを目にする事はあまり無いかもしれませんが、たとえばちょっとしたケガをした時に見られます。ケガをすると、血が出ますね。血は血小板などの力でかたまり、やがてかさぶたとなって剥がれます。その下には薄い新たな皮膚ができていて、少しずつもとのようになっていき、いつしか他の場所と見分けがつかなくなります。これもターンオーバーが正常に行われている証しです。

正常なターンオーバーがもたらすもの

正常なターンオーバーが行われると、皮膚はいつも新しい状態です。角質は必要な期間だけ肌を守り、使命が終われば剥がれ落ちます。まだ剥がれ落ちる前の角質層は、角質細胞間脂質や天然保湿因子が水分をがっちり挟み込み、肌のうるおいを保っています。

角質層は薄すぎもせず、厚すぎもせず、約0.02mmの厚さを保っています。その表面は汗と皮脂でできたエモリエント成分・皮脂膜が覆っているのでなめらかで、角質層の肥厚が起きていないため毛穴の周囲も平らで目立つことがありません。

肌表面のキメが整い、ハリやツヤもあります。さらに素肌には透明感があって、つつくと内側から押し出すような弾力もあります。
正常なターンオーバーが行われると、肌のバリア機能や保湿機能が働くため、肌の健康な生活を維持しやすいのです。

正常なターンオーバーが行われると、それだけでバリア機能や保湿も整い健やかな状態が保たれます。肌トラブルが起きるときは、ターンオーバーに異常がないかチェックする時期です。

ターンオーバーの変化は遅れだけではない

ショックを受ける女性

ターンオーバーの変化はターンオーバーが遅くなってくることだけではない、ということが、最近の常識となっています。ターンオーバーの変化についてみてみましょう。

ターンオーバーは年齢とともに遅くなる

ターンオーバーはだいたい28日周期で繰り返される、と先ほどご紹介しました。しかし、これは健康な20代の女性の場合です。
同じ20代の女性でも、ターンオーバーのサイクルには個人差があります。生理周期と同じように、いつも同じリズムとも限りません。ただ、28日前後の周期が保たれているときの素肌が、一番美しいと言われています。

またターンオーバーは、他の細胞の新陳代謝同様、年齢とともにサイクルがゆっくりになってきます。つまり、一巡するまでの時間が長くなってくるのです。
ターンオーバーのサイクルの中で、変化が大きいのは基底層から顆粒層まで、つまり細胞が生まれてから死んでしまう直前までの期間です。
20代のころはだいたい14日程度で細胞が生まれ、変化を経てうるおい成分を作り、それを外へと放出していました。

しかし40代になると、その周期は30日以上かかるようになってきます。ターンオーバー全体では、45日以上になります。
年齢を重ねるごとにターンオーバーの周期はゆるやかになっていき、最終的には細胞が生まれてから死ぬ直前まで42日程度、ターンオーバー全体の周期では56日程度かかるようになってきます。

20代のころが28日前後の周期だったわけですから、最終的にはその倍もの時間をかけて、肌が生まれ変わるようになるわけです。

ターンオーバーの速度が遅くなることは普通のこと

これまでは加齢によってターンオーバーの周期が遅くなることで、さまざまな年齢肌トラブルが生じていると考えられてきました。
しかし、最近では「ターンオーバーの速度が遅くなることは、年齢にともなった変化のひとつであり、異常ではなくむしろ正常な反応」ととらえるようになっています。

つまり、20代で28日周期だったサイクルが、40代で45日周期になっても、それは改善すべきものではなく、自然な反応ということです。
私たちはつい身体をパーツでとらえてしまいますが、身体はホルモンや全体の新陳代謝、基礎代謝量や細胞の減少など、いくつもの要素がつながりあって健康を維持しています。

40代でターンオーバーの周期が45日前後になることは、身体のほかの変化ともつながりあっている変化であり、ちゃんと意味があることなのです。

ターンオーバーのサイクルが早すぎると起きること

ターンオーバーのサイクルが早すぎると、どんなことが起きるのでしょうか。ターンオーバーのサイクルが早すぎると、充分成長していない細胞が最前線に立たされることになります。

一般的なターンオーバーのサイクルでは、皮膚の最前線を守っているのは死んだ細胞です。核を失うことで、細胞は細胞分裂ができなくなり、死んだ細胞と認識されます。
角質層には、そんな死んだ細胞がレンガのようにたくさん積み重なっています。その間を角質細胞間脂質がみっちりと埋め尽くしています。

さらに角質層の角層細胞は死んでしまっているのですが、内部はケラチンというたんぱく質のほかに、天然保湿因子という水分をはさみこむ保湿成分が存在していて、やはり水分を貯めこんでいます。

さらに角質層の表は皮脂膜というエモリエント成分が覆っています。そのため、角質層は肌の水分貯蔵庫としての機能を担っていられるのです。
しかしターンオーバーのサイクルが早すぎると、表皮で成長していく細胞の中で、角質層に到達した時に排出する角質細胞間脂質や天然保湿因子が生成される時間がなくなってしまいます。

さらに生きている細胞が矢面に立たされることになります。いつもなら盾になるのは硬いケラチンというタンパク質でできている死んだ細胞ですが、まだ生きていて、うるおい成分の生成も間に合っていない細胞が外界にさらされるなんて、考えただけでも痛々しいですよね。

インナードライ肌の原因にも

実際に、ターンオーバーのサイクルが早すぎると、皮膚の乾燥が進んでしまうと言われています。特に多いのが、インナードライ肌になってしまうタイプです。

インナードライ肌とは、肌が表面も内部も乾燥するため過剰に皮脂を分泌してしまうので、肌表面は皮脂でベトベトするのですが、肌内部はセラミドなどのうるおい成分が不足するためスカスカしていて乾燥が進んでいるというやっかいな状態です。

インナードライ肌は一見オイリー肌に見えるので、洗顔をこまめにしたりあぶらとり紙を使ったりして皮脂をこそぎ落しがちですが、実は乾燥肌がその正体です。
皮脂をこそぎ落とすと余計にオイリーになっていき、大人ニキビなどができたりします。必要なのは、乾燥肌向けの保湿ケアなのです。

ターンオーバーのサイクルが早すぎると、インナードライ肌などのトラブルの原因になります。その場合は保湿ケアが必要です。ターンオーバーのサイクルが遅いからといって、年齢相応のスピードを無視してピーリングなどをしないようにしましょう。

ターンオーバーのサイクルが遅すぎると起きること

崩れゆく家

もちろんターンオーバーのサイクルが遅すぎても問題は起こります。

・角質層が分厚くなり、水分が行きわたらず乾燥状態になる
・角質層が分厚くなったことで毛穴が目立つようになる
・メラノサイトというメラニン色素の細胞の剥がれ落ちが遅くなりシミになりやすくなる
・細胞の入れ替わりが遅くなるためちりめんじわなどの修復が間に合わなくなる
・古くなった皮脂が溜まりやすくなり、大人ニキビができやすくなる
・肌のくすみがひどくなる
・肌の常在菌のバランスが悪くなる

これらはターンオーバーのサイクルが遅くなりすぎることで起こるトラブルです。

ターンオーバーのサイクルは早すぎても遅すぎても美肌にはなれません。どちらもターンオーバーの乱れになります。ターンオーバーは年齢相応のスピードに「整える」ことが必要なのです。

ターンオーバーのサイクルを整えよう!

朝目覚める女性イメージ

それでは、ピンチ肌をケアするためにもターンオーバーのサイクルを整える方法をチェックしていきましょう。早めるのでも、遅らせるのでもなく「年齢相応に整える」方法です。

ターンオーバーの乱れを生み出す原因

ターンオーバーのサイクルを整えるためにはターンオーバーを乱れさせる原因を知ることが大切です。

・加齢
・肌の老化・活性酸素の増加
・紫外線によるダメージ
・環境の乾燥
・肌や年齢に合っていないスキンケアや洗顔
・ストレス
・生活習慣の乱れ
・女性ホルモンの低下
・睡眠不足
・食生活習慣の乱れ
・冷えやむくみ

まだまだいろいろな原因があるのですが、よくあるもの、思い当たる人が多いものをピックアップしてみました。こうした生活の自覚がある方は、ターンオーバーが乱れているかもしれません。

ターンオーバーのサイクルを整える方法

ヨガをする女性イメージ

ターンオーバーのサイクルが乱れる原因を見て、肌に直接関係していないようなものまで入っていると感じた方もいるかもしれません。実は肌のコンディションが左右されやすいのは、肌の老化や紫外線・乾燥や肌に合わないスキンケアといった、直接肌に与えられるダメージだけではありません。

ストレスや生活習慣の乱れ、食生活の乱れなども大いに関わってきます。つまり、

・年齢に合わせたエイジングコスメによる肌の保湿
・生活習慣・食生活習慣の乱れを整えること

この二本柱が重要になります。

・適度な運動を毎日の習慣にして、ストレスをためない
・仕事や家事・育児で無理をし過ぎず、質の高い睡眠をとるよう心掛ける
・野菜やタンパク質をきちんと摂取し、炭水化物過多の食事に偏らないようにする
・身体を冷やさないように心がけ、ストレッチなどでむくみ解消

こういった生活習慣を整えるためのちょっとした努力を、なまけ美活に取り入れてみましょう。

ターンオーバーはサイクルを整える!整えることで肌のうるおいも違ってきます

ここでワンポイント

ターンオーバーは早めすぎたり、遅くなるままに放置したりするのではなく、年齢相応のスピードになるようサイクルを整えることが大切です。保湿をしっかり行うとともに、毎日の生活習慣、食生活習慣の乱れも見直してみましょう。

 

なま けいこ

「キレイになりたいけど、めんどくさいことは嫌!」 常にお得な美容情報を探している大人女子。

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